ウムクジアンダギー


ウムクジとは沖縄の方言で紫芋のデンプンのことです。
芋が主食の頃、沖縄では保存食としてウムクジを作っていました。色々なウムクジ料理が作られるようになりました。
その一つがウムクジアンダギーです。地域によってはウムクジヒラヤーチーとも呼ばれており、作り方も家庭により多少異なります。甘いウムクジアンダギーと、ニラやネギが入った、お惣菜にもなるしょっぱいウムクジアンダギーに分かれますね。
どちらも揚げて作るのですが、甘いものはまるで紫色の揚げもちのようです。
沖縄では、ウムクジアンダギーと言えば、内地の甘いオヤツを思い浮かべる方が多いそうです。
今は、おばあ(沖縄の方言でお婆さん)の手作りを除いては、市販されているものを買うのが主流になっているようです。
紫芋は、他のイモ類に比べビタミンCや食物繊維が多く美容食と言えますね。また、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンEも豊富です。ビタミンのうち、A・D・E・Kは「脂溶性ビタミン」で、摂りだめが出来ますが、それ以外は「水溶性ビタミン」と呼ばれ、余った分は排出されるので、毎日摂らないといけません。
脂溶性ビタミンのA・Eが豊富なサツマイモ、栄養の偏りを防ぐ上でも安心です。
また、紫芋の紫色は「アントシアニン」です。これは、ポリフェノールの一種で、動脈硬化やガン抑制、肝機能アップにも効果があると言われています。