ゴーヤの天婦羅


5月は、すでに夏の陽気の沖縄です。夏野菜の代表ゴーヤが旬を迎えます。いまやハウス栽培で1年中食べられるゴーヤですが、やはり5月〜7月の旬の味は格別です。緑も濃く、苦味もバッチリです。そんな旬のゴーヤをおいしく食べられる調理法が、今回の天ぷらです。
沖縄の天ぷらは具材に下味をつけて、衣を厚く揚げるのが一般的です。ゴーヤの場合も同じですね。厚い衣がゴーヤの苦味を抑え、また苦味のおかげで脂っこくも感じさせません。下味の塩がゴーヤの苦味にマッチして、なかなかオツな味です。
チャンプルーやおひたしなどでは、沖縄の人でも「塩でもむ」「下茹でする」「水にさらす」などの下ごしらえで苦味を抑えます。ちなみに、ゴーヤは緑が濃いものほど若くて苦く、熟すほど表面が黄色くなって苦味も和らぎます。苦手な人やゴーヤ初心者は、熟したものがおススメですね。
 
5月8日は「ゴーヤの日」。この頃よりゴーヤの出荷量が増します。5(ゴー)と8(ヤー)の語呂合わせもいいことから、JA沖縄経済連によって1997年に制定されました。制定から15年、ゴーヤはいまや全国的夏野菜です。ちなみに沖縄産のゴーヤーは「群星(むるぶし)」「汐風(しおかぜ)」「中長(ちゅうなが)」「あばし」の4種が主流です。