ラフテー


「ラフテー」は豚肉のかたまりを黒砂糖、醤油、泡盛でじっくり煮たものです。
琉球王朝時代に中国の豚料理「トンポーロ」が伝授されました、当時の琉球王が大変気に入り、宮廷料理の一品になったといわれています。
ラフテ−の特徴は調理の際「泡盛」を使います。「泡盛」は米と黒麹から造られる沖縄の焼酎です。日本酒に比べてアルコール度が20〜50度とかなり高い泡盛は、肉を柔らかくする作用に優れています。箸をつけると簡単にホロリと肉が2つになります。脂がのっていて見た目はこってりなのですが、食べるとあっさりです。それは、鰹だし、醤油、黒砂糖、泡盛の中に一度ゆでた豚肉を入れ、中火でコトコト一晩中煮込んで余分な脂質を抜き切っているからです。
お店によっては、醤油ではなく、白味噌で煮込むオリジナル「みそラフテ−」もあります。すったジーマミー(ピーナツ)の入った味噌が、また芳ばしくて味わい深いですね。
ちょっと、飲みたい気分の時は泡盛と一緒に食します。よい肴になります。お腹がすいている時は、ごはんや麺の上に薄く切ったラフテ−をのせて食べても絶品です。
豚肉には体の代謝を助けるビタミンBが豊富に含まれています。太るどころか脂肪を代謝させエネルギーに変え、血液中のコレステロールを下げくれる作用があります。