ムーチー


ムーチー(鬼餅)は、餅粉に水を加えて練ります。
平たく長方形にします。
サンニン(月桃)の葉に包んで蒸したものです。
サンニンの葉の独特な香りと餅のほのかな甘みがうまく溶け合って
素朴な味わいで、とてもおいしいお餅です。
もちもちとした食感も人気です。

沖縄のお餅は、杵などでつかないで、粉を練って蒸して作ります。
白糖味の白餅、黒糖味の黒糖餅、紅芋味の紅芋餅が主なムーチーです。
昔から沖縄では、ムーチーは、縁起のよい食べ物として伝えられています。

毎年、旧暦の12月8日(ムーチーの日)にムーチーをかまどや仏壇、神棚などに供えます。
家族の健康を祈り、厄払いをします。
子供の歳の数だけ天井からムーチーを吊るす「サギムーチー」。
初めて赤ちゃんとムーチーの日を迎える家が親戚や近所にムーチーを配って歩く「初ムーチー」などの慣わしもあります。
ムーチーは、沖縄の人々にとって冬の到来を告げる風物詩です。